「思考は疑うことから始まる」

お稽古。今日は、祖母と同じぐらいの年配の女性の方と組ませていただいた。眼をつぶって、その背中にそうっと触れていると、その人の体の中でなにかあたたかいものがやわらかく動いているのが、少しだけわかった。うまく言えないけれど、芽吹く、という感じ…

「どうしてビルの底に聖堂があるのかしら」 「天国の住所も検索できる時代です」 「あたし知ってるの、神さまが死んだわけじゃないってことも」 「ここは天国の出張所」 「ただ神さまが増えすぎて、雲の上のビッグダディは影が薄いの」 「主は箱の奥に息を潜…

ドラスティックな変容ってうそくさいよね。自分が変わりつつあるのかそうでないのかもわからないまま、なんとか日々を泳ぎながら、いつか向こう岸にも手が届くのだ。

はいこれ科学なんですよー今なら学界のお墨付きですよどーですか奥さん！つって科学の体裁をとりながらも、その実ただのトンデモなのが疑似科学なんだと思う。けれどそもそもおれが好きなのは、はなっから科学さえ視野に入ってない(もちろん科学にも相手にさ…

いろんな思想があっていろんな資質をもった人がいる。ある人が生きていく上で最終的にどんな価値観を採用するのかは、ほとんどの場合それが正しいかどうかというより、その価値観の中では自分にスポットライトが当たるかどうか、で判断してるのだと思う。そ…

ふだんは５時間ぐらいの睡眠で足りてるのだけれど、今日はなんだかとろとろと14時間寝た。ファーック、一日損しちまったぜ！って思ったけれど、一週間ほど続いていた激しい鼻炎と頭ののぼせが、そういえば跡形もなく消えている。必要な眠りだったんだ。

およそ気に関して言えば、感じ取ることは正のフィードバックの作用を持つ。と思う。

「友達は少ない方がいい。なぜなら会社を辞めたり新しいことを始めようとする時に、友達はよってたかってそれを止めようとする。足かせになる」って友人が言ってた。なんか売れてるビジネス本に書いてんたんだって。たしかに友達が多い方が無条件にいいとは…

才も人望もなく愛も薄いあんぽんたんが日々を泳いでいけるかどうかは、自分にとって決定的に重要な何かに既に出会っているかどうかという、ぶっちゃけ運に等しいファクターに左右されること甚大だと思う（すげえ身勝手で都合よすぎのぼやきなのだが、でも、…

この前、頭部の調整法を教わってきた。頭をそっと手で包み、硬直した頭皮に弾力を取り戻すこの技は、人にするだけじゃなくて自分自身にも使えるので、おうちでしょっちゅうやってる。おれは性格的に特に頭が緊張しやすいので、こいつは非常に気持ちいい。う…

いま部屋でぼうっとしてたら視界の隅でニシキヘビの姿を捉えて、一瞬、死ぬかと思った。よく見たらこの冬いちばん愛用してた可愛いマイマフラーだった。「その柄はどうかと思う」「いっしょに歩くな」「えっとその髪型いいよね」など各方面から絶賛されてい…

間違ってるのを承知で言うなら、弱いやつが踏みにじられるのは間違ってる

うすうす気づいてきたけどプラスの感情もマイナスの感情もおれん中ではほぼ有限なものなので、最近はいくらか安心してムカついたりかなしんだりプチ呪詛ってみたりできつつある。たとえば「好き」も好き好き言い尽くしたらいつか消えるであろうことは「好き…

勘はわりとさえてるので、例えば選挙の投票率とか災害の被災者数とか知人の家族の名前とか、言われる前にとっさにわかったりとかよくあるけれど、今日は朝、目が覚めたら、勘が降りてきて「勝てる」「オメェ、勝てるよ」と。なんか突然、ギャンブルに勝てる…

お粗末ながらも神秘主義者のはしくれとしては、まず経験主義を徹底することから始めねばね。検分が判断に優先するのだ。くんくん嗅いで、舐めるのだ。*1ふがいない脳に成し得る最大の美徳は、慎み、これに尽きるかと。 *1:も、もちろん、比喩

それはさておき、

胸は心気の座。

元神招魂。

識神問答

人脳滅却

前も書いた(ような気がする)けど、ウルトラマンは、あの野郎、地球守る気さらさらないから。別に怪獣殴るの好きなわけでもないし。あいつはただ、胸のカラータイマーをピコピコいわせたいがためだけに、日々を送り、怪獣の来迎を心待ちにし、自分を捧げるよ…

「あなたは変わってしまったわ」 「僕は変わったりしない」 「シャイなあなたは囁くように、わたしにだけ聞かせてくれた。もうあの歌も思い出せず、そんな」 「ナム・サダルマ・プンダリーカ・スートラ」 「…！」 「不生不滅、不常不断、不一不異、不来不出…

放擲、落下、無意識との和解

白いつるつるしたサカナに声をかけたら、むこうから「いっしょに泳ぎませんか」。そうっと足を浸けた水はまだ思いのほかひんやりで、おれは慌てて爪先を抜く。サカナはついっと行っちゃったので次会う時までに泳ぐ練習をしとこう。

そんなの、会いたい人には念力で会うぐらい、普通のことじゃん

整体はたぶんオカルト。だから良い。

おばあちゃんは最強の生命体かもしれない

街でひさしぶりに、「上品なおばあちゃん」を見た。「上品なおばあちゃん」はわりと稀有な存在なので、おれはおもわず魅入ってしまう。お茶会にお呼ばれされたくなってしまう。男だから詳しくは知らないけれど、「上品なおばあちゃん」への道のりは、それは…

友人と新宿御苑へゴー。木を見て、草を触って、おじいちゃんと孫のおたわむれを観察して、それでふつうに楽しかった。ついにおれらも庭園のよさがわかる齢になった、との結論で合意。つくられたものではあるけれど（或いは、そうである限りは？）、自然もな…