世間話には、生き延びる上で欠かせない何か大切なものの極意がある。おれの世間話に、はたしてお花は咲いているか。

デーモンの閣下は御歳たしか十万ウン十歳だったと記憶しているが、さっきラーメン食いながらふとおれ自身が由来するところの生死以前の因果の糸をひとつひとつ手繰ってみたらば、自分という存在は前史込みで当年とって二百億三十三歳ぐらいかなーと気がつい…

先日、体を動かしていて身にしみたのだけど、自分の場合、物理的にも心理的にも、ものごとに対して適正な間合いよりも、ほんの少しだけ前にのめってしまう傾向があるようだ。「これだと少し遠くないかな…」というぐらいの間合いを保った方が、対象とより良い…

いかなる困難も正面突破してみせる稀有の生命力が子供の時から炸裂中の友人は、先ず否定的言辞で防衛線を張ってからでないと生の世界に触れられないおれに向かって「貴殿はその消極的な物言いを控えるがよかろう。いかな口先だけの言葉とはいえ、反復すれば…

チーム武田

新卒の、もふもふした小動物みたいにかわいい女の子が、ちょっと大きな仕事を前にして「腹を括ってやりますから」ってふと洩らしたその一言に、どきっとした。御館様、と呼ばせてほしい。

お役人でもなんでもないのに霞ヶ関の官庁街を抜けるような通勤経路をとっているので、昨日の帰りがけに、再稼働反対のデモにでくわした。万単位の人の海。官庁街ってときどき各種のデモが行われてて、でも多くの抗議は、組合の義理で駆り出されましたー恥ず…

うれしい

えっとひさしぶりに書くと思ったら、ちょう自慢話なんだけど、職場でまたほとんど面識のなかった人に「いつも姿勢がいいね。何かやってるの?」と言われました。すごく年輩の方だったので、まあ昔の人の方が所作とか立ち居振る舞い(プロレス語で言うところ…

おれの殺気センサー敏感すぎる。満員電車で横の人たちとかがトラブってたりすると関係ないのにこわくてすごすご降りてしまう。密閉空間の殺意こわすぎ。遅刻しちゃうからみんなもっとラブリーな感じでいきましょうよ。

礼儀を保ちつつも、要所要所で、「おんどれナメとったら殺すぞボケがオーラ」をきちんと丁寧に発信している人、いるよね。もっとすごい人だと、けたけた笑いながらでもそのオーラ出てるし。ここは動物の世界かと思う反面、そういうきな臭さによって未然に防…

誰かのほんの一言で、疲れがふきとんだり、自分の内側にぱっと明かりが灯るあの瞬間、あれ何だ。言葉なんて人間以外の生き物にとっちゃただの空気の震えですぜ。意味とか認識が体に響くあの瞬間の不思議さを、これからも生活の中で何度でも経験したいと思い…

行って参りましたわ。川瀬忍の青磁 天青から静かなる青へ自分にとっては色というものの最上は銀、緑、薄い青、であるので、焼き物なんか観るのは初めてだったにもかかわらず、青磁にはすっと馴染めた。整体の野口さんの奥さんが、著書の中で「気が澄む」とか…

台風で都内の鉄道がほぼ止まって、なんとか運行中の電車に乗ったものの脅威の乗車率に「あ、死ぬ」と直観して一駅で降りた。いつだって逃げ足重視★つーかみんなどうしてあれに我慢できるんだろう。おれがもやしっ子過ぎるんだろうか。

言ってることはわかるけど、それがちっとも腹に響いてこない人。にならない為には、一体どうすればいいのだろう。挫折の悔しさも達成の喜びも経験していない事柄に関して滔々と意見を述べても、そこらへんのおっさんおばはんの目は欺けないだろう。何十年も…

所用でいやいや六本木に行ったら、さとうえりこ、とすれ違った。目が合ったので運命の発動を感じたけれど、特に何も起こらなかった。それはさておき苦手な街だな。豊島区のマイルド感が愛おしいよ。*1 *1:しかしおれが「素敵…」と思う女性は、たいてい「池袋…

行ってきた。 空海と密教美術展 今まで上野の博物館行ってきた中ではいちばん御盛況で、いちばんすごかったかも。いまどき仏系イベントにこんなに人があふれるなんてね。むかし観に行った禅宗文化展のモノトーンな静謐さと比べたら、密教美術はデカくてカラ…

自分が好むデザインの特徴って、淡さ、とか、上品さ、みたいなもんかなーって思ってたけど、ちょっとくすんだ感じのものも好きみたい。

“Don't think.Feeeeel!!”あの映画(男の子なら分かるよな!)を初めて観てから二十年が経たんとするが、その言葉の意味するところを会得するには、おれはまだまだ拙過ぎる。

「どんな感じすか」「いやあ、なかなか」の、なかなか、って、漢字だと「中々」なのね。今日ふとそのことに思い至って、ブラックホールのごときその含蓄(もしくは空っぽ具合)に驚倒した。「中」の「中」だぜ。大インドの中観仏教とかの人が知ってたらやっ…

気分が天気やら人間関係やら星の巡りやらの外的状況にいろいろと左右されている(嘘ひとつ)。もっといろんなものに左右されたい(これはほんとう)。

「屹立ってどういう意味?」 「なんか…どどーん!みたいな」 「どどーん!ってw」 いや、日本語の実力って、どどーん!とか、ばばーん!だぜ?*1 *1:ちなみに、どどーん!には屹立の持つそびえ立ってる感というかやばい感じの垂直感が含まれてるわけではない…

先日書いたダーガー展行った。三階下のフロアまで行列できてて心が折れそうになったけど、ヒマ人だからすごすご並んだ。行列に並ぶなんて高三の時にエヴァの映画観に行って以来だわ!人気の展覧会とかってたいていツレに知ったかしてぺらぺらしゃべってる人…

ヘンリー・ダーガー展@ラフォーレ原宿まじかよ。行きたい。二十世紀を代表する偉大なる変態であるところのダーガー先生の画はまあだいたいこんな感じ!どう取り繕っても確実にいかがわしいにもかかわらず、どこか品のある感じは小生の好むところではありま…

仕事帰りに横切る都内の大きな公園には、いま春の花々が咲き乱れていて大層美しいことであるが、おれには草花の知識が決定的に欠けているため、どの花を見ても「大層美しいこの子たち」としか認識できず、自分という人間の愚かさに絶望、もはや残された道は…

世田谷美術館にて。白洲正子 神と仏、自然への祈りこれはひさしぶりに素晴らしかった。仏像だけじゃなくて、千年ぐらい前の土着の神様の木彫りとか。あと円空仏っていう、これはわりと近世の仏像なんだけど、前から見たいなって思ってたのが、図らずも展示さ…

たとえ正しい(と思われる)内容を語っていようが何だろうが、語り口が呪詛に満ちていればその言葉は聞く人の体をしらず蝕んじゃうと思うし、思わず耳をふさがれてしまっても、それはもう生物学的なレベルでしょうがない反応なんじゃなかろうか。まあおれは…

就活してたら、むかし職場の有線で聴いてぼうっとなった曲を思い出した。こんなん流れたら仕事どころじゃないぜ。 地に足が着かない感じが好き〜。

風邪ひいて夕方から早朝まで寝たら、体がつるっと生まれ変わっていた。公園へ。朝の光を浴びるのは何日ぶりだろう。日あたりのいいベンチを巡っておじいちゃんたちと牽制しあったり、でも君子だからさりげなく譲ったり、ハトと闘ったりしながら空気が澄んで…

近所の、肝っ玉おかみの定食屋さん。おかみさん人間大好きなんだろうな。間合いが近すぎてびっくりした。でも気合が入ってるから味噌汁が黄金の味。

実用的な思考は精度より速度がものをいうのではないかと。誰かを傷つけないためとか、そんなデリケートな問題においてさえ。

他人をちゃんと感じることのむずかしさ。目の前にいる人でさえ。あたまがいつも余計なことでいっぱいだからな。