自分だけの秘密のこだわり的なこじれた世界。そういうのに固執することも、ある年代においてはひとつの適切な誤り方だと思うけど、なにが言いたいかっつーと、おれはもうおっさんで、もうこじれている暇はあまりなくて、金とか仕事とかまだ見ぬ素敵な配偶者とか身内の幸せとか金とかそんなことばかり今は考えて生活している。そうやって現実のあらゆるものがおれの時間を埋めていって、それでも決して骨とか呼吸法とか体術の事だとかがおれの中から消えてしまうことはないということに関しては確信にゆるぎはなく、そういったファンシーなあれやこれやに支えられて、面倒くさい形で自分は現実に接続されているのであろうか。なんだこじれとるやんけ。