ククク、感動させちゃる、おめぇのココロ牛耳ってやるぜ、って放った渾身の一言が、あっそうってスルーされたり、他人に頼みごとしてもあんまきいてもらえなかったりとか、そういうのがよくある。自分で言ったことを思い出せもしないような何気ない一言を、誰かがわりと大事に覚えててくれたりとか、そういうのはたまにある。おれの人格とかコミュニケーション能力がしょぼい、ってのは勿論あるけど、それを差し引いてみても、言葉が「届く」時って、意識から意識へダイレクトに(悪く言えば頭ごなしに)伝えてるわけではないような気もする。あるいは少なくとも、そういう伝達は二次的なものでしかないというか。一般論ではないけれど、おれの場合は意識はもっぱら言葉を去勢してばっかだ。ってことはたぶん、無自覚に誰かを喜ばせたり、ふみにじったり、してんだろうな。