早く目が覚めたのでお外をぶらぶら。早朝は気が澄んでいていい。公園で放心してしばし大宇宙と一体になってたんだけど、朝の公園って意外とにぎやかなのに驚いた。四時や五時からおじいちゃんおばあちゃんが続々集結して、みなおもいおもいのやり方で運動してるのだけど、見ててすごく飽きない。年齢的に激しい動きは無理で、しかも体に故障のある方が多いようなので、おのずと今の自分の体に即した動作を丁寧に追究している様が見て取れて、それは非常に参考になった。つっ立って首を振ってるだけとか自分の体に語りかけるような半瞑想ストレッチとか、総じて運動に内的な趣がある。背泳ぎみたいな動作で両腕を回しながら後ろ歩きしているおばあちゃんがいて、その腕の丸みのあるムーヴなどにはうっとりさせるものがあった。腕とは本来肩ではなくて背骨の脇の肩甲骨あたりから動くものであることを再認識させる、それは伸びやかな動きだった。


達人とかではもちろんないけど見ごたえのある動きをする人がけっこういて、人間の体に興味がある者としては、うーむ老人侮りがたし、な朝だった。運動するとか体を整えるってたぶん極めて個人的な行為で、しかも個性化すればするほどよいものになってくジャンルなのかもしれない。体を揺らしてるだけのおじいちゃんの運動も、それが本人の生命力を増進させている限りにおいては、たとえば世界の中田さんのキラーパス(古い?)にも運動の完成度はなんら劣るのもではないと思う。サッカーよく知らんけれども。若いとへたに体うごくから適当に暴れてるだけの部分も多いだろうし、体動かなくなってからがほんとうの体育の時間かなあと思いました。


なのでとりあえず学校の体育の授業はなくして全部休み時間でいいじゃん、ね?というスポーツ大嫌いっ子の意見でした。