音楽以前の遠い音の雲。いつ買ったのかも思い出せない民族音楽のアルバムが部屋から出土したので、今日はそれ聞いてた。南洋の島々の音楽(ライナー書いてんの山口昌男だったんだね)。人間の声が丁寧にフォーカスされてて、だけど唄い手のおっさんおばさんはどこまでも匿名的であるような、そういう非芸術性みたいなもんが風通しよかった(つっても決して構築性が低い、という意味ではない)。特定のクリエイターの手になるものではなく、世界の息吹きみたいなもんがただぴゅうぴゅう吹いてるだけって感じで、おれはやっぱり「世の中」についての音より、「世界そのもの」についての音の方が馴染めるのなあ、と確認した。スピッツとかaikoとかもふつうに大好きですけど。