人間は簡単に倒れる。昨日も駅で人が倒れた。そういう状況に居合わせるのは五回目ぐらいだったけど(少し多い気もする)、その都度、最適な行動をとれたかというと、全然まるでなっちゃいない。

そういう時ありがちなのが、倒れた人にむかって思わず「大丈夫ですか!」って言っちゃうことなんだけど、これはつくづくやらない方がいいと思った。日本語を話す人の癖なんだろうか、あきらかに大丈夫じゃない人でさえ「だいじょうぶ…」て反射的に言おうとしちゃう。そう応えることで逆に気が張ることもなくはないかもしれないけれど、それより相手の人の状態をちゃんと判断するとか、やることは他にいっぱいあると思う。できないけれど。

街中で生活していると、あかの他人の身の安全に対して強制的に責任が発生する状況が、ときどき、突然訪れるけど、なんというか、剥き出しな感じで、ぜんぜん慣れない。とりあえずみんなも「大丈夫ですか!」は言わない方がいいと思う。