稽古で、硬結というものを触った。疲れたり何か問題のある部位の筋肉の深部に、どろんとした脂の塊のような硬結というしこりが生じることは本で読んで知ってはいたけど、実際手で触れたのは今日が初めてだった。背骨の脇を走る筋肉の奥に見つけたそれは、細長いミミズというか蛭というか、触れた瞬間、これは体にとって明らかに「よくないもの」だと本能的にわかるような、なんとも不吉な感触だった。うーん、自分の体の中にもああいうものが潜んでいるのか…

病気は体内に棲む邪悪な虫が引き起こすなんていう昔の民間信仰とかも、実感としてはあながち荒唐無稽とも言えないんじゃないかなーと思った。