オトコだって孕みたい

三年ぐらい気功してて、なんとなく下腹部に気が通るようになった。構えをキメてしばらく待てば、腹の底に自然に火がつく。火であったり、とくとくとした温かみであったり。ああこれ、おれの命だなあ、という感じがする。

こういう感覚って、もしかしたら妊婦さんのそれに近いのかも、と思う(もちろん二万倍ぐらいに稀釈されてるが)。自分のお腹の中で脈打つものに対して女の人が抱く感情の深みって、ちょっと想像できないものがあるけれど、それでも気功とかで重視されるいわゆる「丹田」とは、たぶん擬似的な子宮だろう。丹田ができれば健康になるとか武道が上達するとか、まあそういう面もあるでしょうけど、そんなん二次的なことじゃないかな。生きていることの秘密に近付くためのものだと思うよ。

まあ、いろいろ間違ってたら、すいません。