のっけから不遜な物言いを許されたいが、小生みなと違って音楽聴くのが好きなんです。みんなあれでしょ、自分が属してるコミュニティやらUKやらUSAやらの時間的空間的に限定された文化的条件付けにおいてその都度「いけてる」とジャッジされてる音の内側で右往左往してるだけで音楽のおの字ぐらいしか聴いてへんやん!うわーおれすごいいやなやつ!


でまあおれぐらいになるとそういう音もそれ以外の音も等しく大日如来より発せられる宇宙の妙音として感受すべくチューニングを怠らないわけだけど、今朝がたラジオで流れたうたがとてもよかった。演歌かなと思ってたら、演歌よりサウンドは清澄で、永遠をチラ見してるが如きアシッドかつスペイシーな空間と拍の感覚に、聴いてて脱魂しそうになったよ!なんとか山唄ていう民謡で、木こりが木ぃ切って酒飲んだ、みたいな唄だったけど、歌詞を無視して音塊として虚心に聴けばユーラシア的というか汎東アジア的な精神の古層に残響するサウンドだったので、たとえばウイグルとかツングースあたりの馬飼いのおっさんが聴いてもふつうに踊れんじゃないかなーとか思った。ようするにクール。


唄い手は、橋田謙三(仮)(53)職業:椎茸栽培。みたいな市井の人々ばかりで、でもみんなふつうに上手かったです。受信してるラジオがぶっ壊れるんじゃないかってぐらい、全身これ発声体、みたいな。