以下は、ちょっと、陰鬱な文章になります。なんかいろいろあったことに対する、自己正当化のためのくだらない長文だけど、ちょっと今、そういうのが必要なので。たぶんすごく後味悪いのってのは、あらかじめ。




先日、人間関係がひとつ終わってしまった。誰かときれちゃう時って自然消滅がほとんどだけど、おれとしてはすごくめずらしく、互いにはっきり三下り半、みたいな形で片がついた。むこうの言い分もあるし、おれもおかしなことはしてるので、経緯はいちいち書かないけれど、最後に相手の人からメールがきた。返信しようかどうか、今もてあましてる。


長く見てきた相手だったので、その人の自己イメージの矛盾とか、本人にはどうにもならない業のようなものを、伝えたことはないけれど、かなりの精度でおれは指摘することができる。相手の人がうろたえ、衝撃を受け、一生とは言わないまでも長期にわたって心身に翳りを負ってしまうようなことを、おれはたぶん、言おうとすれば、言うことができる。返信ついでに言おうかなと考えたところで気づいたのだけれど、言い訳のしようもなく、それは、立派な、呪いである。


話の流れとしてはここから呪いの是非っていう倫理に展開するのが自然だけれど、今はそれはおれの手にあまるテーマだし、ちょっとそういう気力もない。よって単に生理的なレベルで語らせていただくのだが、結論として、体が拒否った。


例の呪いの文言をぶつぶつ考えてるうちに、ものすごく、急速に、意識が荒廃していく様が感じ取られ、なんというか、おれが汚染されてる感じだった。汚染してるのはおれだった。それは子供のころ素足でうんこ踏んだ時のあの悪寒に近いものがあり、つまり呪いというのは、誰かが言っていたが、相手にぶつけるためにうんこ素手で掴むのに等しい。おれにはいまさらその相手のために、うんこの壺に手を突っ込むエネルギーはなかった。


なので、たぶん返事はださない。少し虚脱感があるけれど、それは事態の正常な反応の範囲なので、しばらくすれば消えると思う。