今までにおれの精神は変なことを言う七人のおっさんどもに呪縛されてきたのですけど、かのフロイト大先生が「誇示されるものは欠如を表す」つってたのをやっぱり高校ぐらいの時にちらっと読んで、なんちゅうイヤなことをいうおっさんや、と思って以来、先生の御本は一切読んだことはない。よく知らないけど、いやーなことを言ってんだろう。美しいことをつるつる口にする人をおれが警戒してしまうのは、きっと先生のせいだと思う。