公園で昼めし食ってたら猫がにゃんにゃか食い物ねだりにきて、意地の悪いおれはすぐにはやらずにもったいぶりつつ、そうら君も食べたまえ。おほほほ、僕は資本家。って秘蔵の塩バニラクリームパンどさっとあげたら、アタシこういうのはちょっとねぇ…って顔して猫はすたすた行ってしまった。固まるおれ。転がる塩バニラ。「…野郎!」
そのとき猫と人間は限りなく対等な関係にあったと思う。