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年に数日、穴倉生活愛好者のおれでさえ思わず外出したくなる上天気の日があって、まさに今日はそんな感じだった。ジャスト日曜。用事があって家を出たところすこぶる気持ちよく、地下鉄に乗るのがもったいなく思えたので二駅分歩いてくことにした。大雑把に方角のあたりをつけて、なるべく知らない路地ばかり選んで住宅街を行く。ふいに、家々の間に、古いけど古くさくはなくて、なにやらクールな建物を発見し、ふらふら立ち寄ったところ、なんと「ロイド・ライト設計」。ぎょえー！落水荘のライトさん！
大正時代の女学校の校舎とかいうその建物、用事そっちのけでしばし見学（400円！）。内部は採光がやわらかくて静けさにみちていて、でもつくりがおもろしくてかくれんぼ向きでした。無造作に置いてあるチェンバロは勝手に弾いていいんだけど、ゴルトベルク変奏曲の弾き方を知らないおれの指はマリオのテーマしか演れなくて若干音楽家に嫉妬した。
ふつうに布団とか干してる住宅街に世界のロイド築が紛れ込んでるアヴァンポップぶりとか、東京らしくてよかったです。
