テレビで、ドイツ人が住職をしている兵庫県のある禅寺の特集をしてた。そこには、世界中からZenの修行をしに各国の若者が集まってて、青い眼どうしで「そもさん!」「せっぱ!」みたいにやりあってんの。マジで。おれ最初はそれ見てプて思った。うすっぺらいニューエイジ思想とかエキゾティシズムに惹かれてるだけでしょ、みたいな。でもよく考えたらそれは、二千年前からずっと続いてきていることで、仏教が中央アジアを経て中国、朝鮮、とかへ流出していく過程で、いつだって熱心な異人さんと、本家ヅラしてプッて笑ってるおれみたいなのがいっぱいいたわけで。そんで胡坐をかいてる家元は廃れ、法は常に先鋭派とともに『あんなやつら』の手に受け継がれて行ったのであります。ロックの歴史もそう言ってます。


でまあ、すごいくそまじめな結論なんだけど。。


ようするに、おれはちょとだけ、感動しました。こんな海の向こうの田舎くんだりまで来て「ソノ心ハ!?」とかやってるその人たちのバックグラウンドとか、決意や逡巡のことを思うと、彼らの求法、つーか、求めること、の純度の高さに、不覚にもちょっとくらっときてしまった。そういう人たちを見て、ただ日々を繰り返してるだけの自分をいたずらに否定することもないんだけれど、それでも、うーん、ねぇ。。