どうにもならないことをなんとか頭の中で解決しようとするのは自分の悪い癖なのだけれども、少しずつでも別の方法も身につけろよと。あ、おれまた頭ん中であてのない旅に出てる、て自分で気づいたら、まあとりあえず胸椎でもゆるめろや、と(ぱきんぽきん)。そんで一息ついてしばらくあほ面さらせてみろや、と。かくて心の平衡は保たれ、問題はごく自然に先送りされるわけです。

週三ぐらいで通うラーメン屋でコアなレゲエやダブが鳴ってて(何故だ)、そういう音はあんまどうでもよかったのにラーメン食ってるうちに気になってきたのでそのへんおそるおそる聴き始めている。レゲエって様式としてならもう普遍化しちゃってるけど、ちょっと聴いてみた限りでは、これ本質的にはすごくローカルな音楽なんじゃないかなあ、と思った。カリブの島の山奥で地霊がごにょごにょ言ってる感じで、これはおれ自身の信頼に足る過去の音楽体験と照合してみて、もっとも近いと思われたのが「夜は墓場で運動会」のあの世界。こういうの作ったやつらのとこにはきっとまだ妖怪がいたんじゃないかな。そんで夜中に離れのトイレとか怖くていけなかったんじゃないかな。そういう、場所に根ざした(閉ざされた)感じの音は大好きです!