田舎に帰っていた。友人と公園で会う約束をして、行ってみると、ベンチでのんびり趣味の楽器を弾いているそいつの隣に、小さな女の子が座って耳を澄ませている。おれが友人と挨拶してるうちにその子はとことこどこかに行ってしまって、親戚の子?と訊いてみると「知らん子」と。両者まことに無造作でいい。東京とはずいぶん違うと思ったけれど、それだけおれも外の人になってしまったのだろうか。